どうも、初投稿となります、楽器業界17年以上「さすらいのギター売り」こと、御茶ノ水楽器センター随一の愛猫家、Yです。

今回は私が驚いた、グレッチの「カスタムショップ製モデル」についてちょっとだけお伝えしたいと思います!

「GRETSCH」といえば、海外ではチェットアトキンスを筆頭にジョージハリスンブライアンセッツァーAC/DCマルコムヤングクリフギャラップニールヤング、国内では元ブランキージェットシティ浅井健一さんをはじめ、元ミッシェルガンエレファント、現The Birthdayチバユウスケさん、元ハイ・スタンダードのKen Yokoyamaこと横山健さんもグレッチ好きとしては有名ですね。あ、当店にも何度か足を運んでくださった、お笑いコンビ「フットボールアワー」の後藤輝基さんも忘れてはいけませんね!ジェッタシ~!(絶対、後藤さんブランキー好きですよね。。)

あ、本題に戻りますが、グレッチは現在メインとなるプロフェッショナル・シリーズは日本製となります。(エントリー・モデルは中国、韓国、インドネシア製)ですので、ヴィンテージを除くアメリカ製グレッチというのは現在では「カスタムショップ製」のみとなります。

自由の国、アメリカ!!!!

Awesome!!

U.S.A.ー!U.S.A.ー!U.S.A.ー!

わっしょい!わっしょい!

なのです。そんなことはみなさん知ってるよって?なるほど。

グレッチのカスタムショップは2004年1月のNAMM SHOWにて発表され、2005年より元フェンダー・マスタービルダーであった「スティーブン・スターン」によってフェンダーの工場の一角でスタートしたそうですね。(←グレッチオフィシャルサイトより)

「マスタービルダー」というと、木材の選別、木工、塗装、配線、組み込みまで全ての工程を一人でこなす「職人」というイメージですが、グレッチのカスタムショップ製も仕上がりは正に「工芸品」といった印象ですね~。

ドゥン!

いやぁ~、素晴らしい。こちらは G6122CS-58 “Country Gentleman Relic”になりますね~。金属パーツの腐食や塗装のウェザーチェックの感じは、まるで本物のビンテージのようです。

で、こういった物は入荷の前に一応、仕様書(スペック・シート)のような物が届くので、どんな物なのかという事が一通り分かるんですが、今回は入荷してから判明した驚きのポイントを一つお教えしちゃいます!

それはブリッジ!!

です。

入荷してからまじまじと舐めまわすように眺めていたところ、ブリッジに違和感・・・ん!?

なんだ?この刻印のようなものは・・・?しかもメッキ無しのブラス製なのか・・・!?スペックシートにはそんなこと何も書いてなかったぞ?

こちらはまた別のカスタムショップ・モデル。しかもこっちはアルミ製のようだが・・!?

で、よく見ると「TRU-ARC」と刻印されているようで、さっそくネットで検索。Gグル先生~。

するとどうやらこのブリッジ、グレッチ社製ではなく「TRU-ARC BRIDGEWORKS」という、グレッチのブリッジを専門に作っている会社のようで、なんとか翻訳サイトを駆使し英文を翻訳してみたところ凄いことが判明・・・!!What’s!?

(翻訳サイトで直訳された文章なので、結構メチャクチャ・・・だがなんとか理解っ!!)

このメーカー、研究に研究を重ね、簡単に言うとグレッチでより良いトーンを再生すべく構造をしたブリッジの開発、製造に命を燃やしているらしい!

ナントっ!?

実は、一般的なロッキン・バーブリッジは近年物の緩い指板カーブに合わせ統一されているので、カスタムショップのようなビンテージ・モデルを再現したような、ラディアスのきつい指板アールには合わないというのです!その為、TRU-ARC社製のブリッジは何通りかのカーブと材質(メッキ無しの真鍮、アルミ、ステンレス)のブリッジを用意しているとのこと!指板アールに合ったカーブのブリッジを使う事で、各弦の弦高のバランスが良くなり、材質を変える事でも音色の響きやプレイアビリティも向上するのです!

*指板アールとブリッジのカーブが合っていないと、中心と端の弦高にばらつきが出てしまいます
*TRU-ARC社製のブリッジを使うと全弦の弦高のバランスが統一されます

バチコーンッ!!

ってことなんです!!それならそうと言ってよ!!(泣)凄いよって言っといてよ!!

やはりマスタービルダーともなると、こんな凄いブリッジも知っているってことなんすね~Σ(・□・;)

どうですか!お分かりになりましたでしょうか!!

今回は驚きのブリッジ「TRU-ARC」についてのご紹介でしたが、グレッチ・カスタムショップにはまだまだスンゴイポイントが隠れているハズ!?ですので、それはまた次回!!

ご清聴ありがとうございました~。

今回ご紹介したのは

【Made in U.S.A Custom Shop】Gretsch G6122CS-58 Country Gentleman Relic Built by Stephen Stern

☆現在、御茶ノ水楽器センターの店頭にて展示販売中!☆

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